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定休日
月末最終週のセール直後の月曜日(岡崎本社店・焼山店共通)
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イチオシ商品コラム

農薬不使用玄米こしひかり「もりひろ」生産者高橋さんを訪問しました

こんにちわ。ヘルシーメイトスタッフ、部長のTです。
6月中旬、不安定な雨模様の中石川県能美市に当店取り扱い定番の玄米、もりひろを提供してくれているたかはし農園高橋佳孝さんを訪問しました。

古くからお付き合いのあるたかはし農園の農薬不使用米こしひかり玄米「もりひろ」。2011年、東日本大震災が発生した影響で昔からお付き合いのあった福島県産の生産者の一人が様々な事情で取引ができなくなり、新しい生産者を探していた矢先、別ルートで紹介してもらって今に至ります。

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今現在2025年6月15日は米騒動の真っ最中。市井では放出された備蓄米と従来のブランド米、輸入米などが入り乱れて販売され、価格も様々。一般米よりも有機米のほうが安い価格となってしまう逆転現象が起きて、ヘルシーメイトも一般スーパーの米価格の高騰に気づくのが遅れていた為、1月2月あたりから店頭の有機玄米やたかはしさんのもりひろも異常なペースで売れていき、たかはし農園さんから「このペースで販売するとヘルシーメイトさん用に確保した米自体9月まで持ちませんよ?」と連絡をいただいて初めて世間との価格の乖離に気づいたという体たらくでした。

当時の当店の農薬不使用玄米よりも一般スーパーの慣行栽培米の米が300円以上高かったため、普段当店を利用しない層のお客さんまでまとめ買いに押し寄せたのです。
 
当店はお米については今も昔も年間契約で先払いをして確保してもらう分安定して数量を確保できますが、ヘルシーメイトとしては長年常連として通ってくださるお客さんを大事にしたい思いから止む無く数量制限を設けました。今も不安定な入荷日と少ない量しか販売できず、お客さんには大変ご迷惑をお掛けしてしまっています。心苦しいかぎりです。

今回の騒動をどう見るか?
高橋さんからも色々とお話を伺いました。
 
高橋さんはさすがプロフェッショナルの専業米農家だけあり、政府や農協の動き、過去農水省が打ち出してきた米農家に向けての政策や毎年の日本全体の米生産量の推移等も正確に把握していました。
おそらくですが、今回の販売価格の異常な高騰の本質的な原因は、農協や農家に直接買い付けに走った小規模な転売ヤーなどではなく、米の流通に詳しい大手の問屋、日本の名だたる有名商社といった目先の利に聡い大規模な資本が過去数年の米の不作や収穫量の減少に目をつけ、投機的に先銭で買い漁ったことがそもそものきっかけではないか、と仰っておりました。
実際にたかはし農園さんのところにもそういった筋の方からとんでもなく高い買い付け価格を提示されましたが、断った経緯があるそうです。

もちろん大手問屋や商社が日本全国全ての米を漏らすことなく買い付けられるわけもないのですが、日本全体の収穫量の4~5割程を強引な買い付けで青田買いレベルで確保(したのではなかろうかという予測)し、市場価格を吊り上げた結果、農協ルートで入ってくるお米の価格にも大きく影響、農協自体も高い市場価格をベースに買取をしなければいけなくなったことが、農協経由のお米も値上がりした原因と思われます。

在庫確保済の商社や問屋は持っている在庫をできるだけ高く売り抜けたいので、一番高値になるタイミングを狙って流通させない戦略を取っていた可能性が高く、大手よりも規模の小さい業者は高い仕入れ価格で購入せざるをえないし、高すぎて売れる量もたかが知れているから必要最低限店頭に並べる分しか仕入れることができず、かといって損するわけにもいかないので利益を乗せた高い末端価格で販売せざるをえない。どんどん米の市場価格が高くなっていき世間で大騒ぎになるという悪循環です。

備蓄米の放出という予想もしなかった強引な国の介入も加わり、ますます予想ができない状況が続いている中、自然食品業界内で流通する有機米、農薬不使用米などという分野の供給量は今の時点で既にすっからかんと言っていい状況です。自分には小泉農水相の行動自体悪い意味でのポピュリズムの極みに見えますが、販売価格を下げる狙いとしてどう影響するかは全くわかりません。もしかしたらそれなりにプラスに作用するかもしれませんが。

いずれ総括として遠くない時期にきちんと検証されるとは思いますが、米が棚に並ばなくなる、激しく値上がりするという予想もできなかった事態の犯人捜しはまだまだ当分続くでしょう。聞けば聞く程複雑な要素と原因が絡んでいるように見えるので、何が起きたのかは今後の検証を待ちたいと思います。

閑話休題(;^ω^)

今回の出張は主にたかはし農園さんを訪問することと、野々市市にある同業他社のオーガニックスーパーのっぽくんの視察です。

社長の小浦さんとはムソー若手の会等でご一緒したり、別業者さんを介して西尾市のほうろく屋の見学に来ていただいたりと
交流があります。数年前に店舗が移転、リニューアルしてたいへん綺麗で素敵な店構えになったので是非覗いておきたいと思っておりました。

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移転してからすでに5年以上(?)は経過していたような記憶ですが、どこをみても素敵な意匠。木をふんだんに使ってていかにも
オーガニックスーパーらしいナチュラルな仕上がりの店内で、うらやましい限りです。

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1階はスーパー的な品揃え。2階はメイドインアースを中心に多くの衣料品や雑貨、奥にカフェスペースがあり、安心安全な食材を使った
カフェメニューやベジタリアンの方も安心のおいしいフードメニューの数々。小さなお子さん連れのママ達が多く来店されていました。


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スタッフの方々もきびきびと働いており、周囲を細やかに観察しているのがわかるいい仕事ぶり。


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プレマルシェのヴィーガンジェラートも販売していました。本場イタリアのジェラートの美味しさを競う大会で何度も賞を取っているそうで。
いつか名古屋焼山店に導入したいなあ~('ω')ノ


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以前にも10年近く前にムソーの勉強会で野々市市に訪問したことがあるのですが、その際はムソーさんが手配してくれたバスで団体移動がメインだったため名所巡りお預けでした。今回は妻と二人で来ているので、若干スケジュールにも余裕があり、初めて兼六園に行ってみました。


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兼六園の庭、正直楽しめるかどうか不安でしたが、すごくイイ!
今年50になりましたが、やはり齢を重ねるとこういういぶし銀の楽しさが少しずつですが理解できるようになったようです。20~30代だったら30分持たなかったでしょうw今回あいにくの雨でしたが、しとしとと降る雨の中の兼六園の風景もまた良しで、1時間半じっくりゆっくり歩いて楽しみました。しかし外人さんばかりですね。観光地としての側面だけで言えばホクホクかもしれませんが、移動の時タクシーの運転手さんが昔の近江町市場の雰囲気も店のラインナップも観光地化しすぎて、地元の人間は近づかなくなったとぼやいていました。

ふと地元岡崎が何かの拍子でそんな風に外人さんがどっと押し寄せるような街になって喜べるか?と自問自答しました。ここは他人事だから大変だね、位で話が終わってしまいますが実際住んでいる地元がこうなったら確かにとても耐えられないなあ、と複雑な気持ちになりました。日本も円が弱くなり、まだまだ観光地として外人さんが多く押し寄せる時期は続くでしょう。けど地元がそうなるのは勘弁だな、と勝手なことを思ってしまいました(;^ω^)

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妻の希望でベタですが金箔アイス。結構おいしかった。
 
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順番が前後していますが朝イチで近江町市場の海鮮丼。こちらもすごくおいしかった。並んで入店したのですが、高橋さんと会う予定の時間が圧していたためすぐ出していただけませんか?と無理を承知でお願いしたら快く対応してくれました。検索すればすぐ出てくる人気店でしたが、味だけでなくスタッフさんの接客レベルも素晴らしく、伊達に有名店張ってないなと感心しました。あの時の店員さん本当にありがとうございましたm(__)m

 
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夜はよし坊という金沢おでんの有名店へ。
妻が探して予約してくれたのですが、予約後に偶然にも父にもよし坊は行っておくべきだ、と勧められました。父の世代の自然食品業界の関係者の間では結構有名らしいです。出汁のクオリティの高さ、ネタの美味しさは言うまでもなく、日本酒の品揃えも素晴らしかった!特に変わり種のトマトのおでんは絶品でした。

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次の日、帰りの電車に乗る前にこれまたミーハーですが21世紀美術館の目玉展示レアンドロ・エルニッヒ作「スイミング・プール」を鑑賞。
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21世紀美術館の目玉と言われるだけあって当日9時に予約サイトで即入れないとすぐに埋まってしまう大人気展示。現代美術ってちょっと自分は馴染まないのですが、これは大人気の訳が分かりました。

自分は小2から中3まで水泳部だったのですが、夏休みの朝練があり、まだ誰もいない25mプールにたった一人飛び込んでプールの底から夏の朝日が差し込む水面を眺めるのがささやかな楽しみでした。今思えばささやかどころか、最高の贅沢だったかもしれません。ざぶんと飛び込み、プールの底面から見上げる水面の乱反射する光の美しさが視界いっぱいに広がり、夏の朝にしか感じることのできないひんやりとした空気とプールの水の心地よい冷たさが全身を包み込みます。広いプールの底を独り占めし、この美しい空間をまるでイルカのように一切息継ぎをせずどこまでも泳いでいけるような錯覚に酔いしれたことを思い出させてくれました。今回の出張の中でも特に印象深かったです。

ありがたいことにコロナ禍を経たことで漠然とした健康への不安の行き所が自然食品系のお店に向いたせいかヘルシーメイトも売り上げが伸びてくれました。まさに神風的な僥倖ではありますが、それと同時に売り上げが伸びたせいで店の雑務に忙殺されて生産者さんとの繋がりを保つ努力が疎かになっていました。今回高橋さんが米の出荷量の件で警告してくれなければ、もっと悲惨なことになっていたかもしれません。私自身一度も会ったことが無かった生産者さんからの警告は、特に響きました。
生産者さんを大事に、第一に食の安心安全の維持、よりよい商品をお客さんに届けられるよう頑張りたいと思います。