農産物
クスダマ農場
- 産地
- 長野県阿南町
- 取扱い品目
卵
10じめてひながやってきたときは、うれしくて一日眺めていました」と笑顔で話してくれたのは、ヘルシーメイトの卵の新しい生産者、クスダマ農場の楠木宏壽さん。
そばで見ていても、鶏たちを慈しみ、大切に育てている様子が伝わってきます。楠木宏壽さんは、2012年に惜しまれながら閉校した農林水産省の農業者大学校の最後の卒業生です。在学中に研修に行った和歌山県の農場で、鶏と出会ったことがきっかけとなり、卒業後は平飼い養鶏をしようと決意したそうです。
平飼い養鶏に取り組む農家は年々減っていて、担い手も高齢化しています。
現在の養鶏は、窓がなく陽の差し込まない鶏舎で、1羽ずつ檻に入れて大量に飼う養鶏が主流になってしまいましたが、そうした状況の中で、新規就農した若手の平飼い養鶏農家と出会うことができ、とてもうれしく思っています。
えさは地元で栽培された米ぬか・塩・遺伝子組み替えでない圧片大豆(大豆を丸ごと押しつぶしたもの)・魚粉(地元のえさ屋さんで購入した国内産魚粉)・広島県産牡蠣ガラ・国産くず米・季節に応じて地元農家さんから購入するくず野菜。これらの材料を独自の配合比率でブレンドして、朝晩2回与えます。産卵はエネルギーを使うので、産卵が多い時間帯である朝は少し多めに与え、水には乳酸菌を作って加えています。
※遺伝子組み換えの問題もあり、とうもろこしは配合していません。
良い環境と細やかな心配りのあふれた楠木さんの育て方なら、たぶんどんな品種の鶏の卵でもおいしいのでは、と感じました。
「鶏がいる生活をしたいと願っていたので、そういう生活がおくれるだけで満足です」
と話す楠木さん。